金融工学
なぜ焦げ付くリスクの高い自動車ローンの債権から飛ぶように売れた金融商品が作れたのか?
このカラクリを支えたのが、ウォール街で発達した金融工学という技術であった。
金融工学博士らによって、数々の金融商品が開発された。GMACの目論見書と呼ばれる金融商品の説明書にはミシガン、ニューヨーク、フロリダ・・・自動車ローン債権を全米各地から集められてる記録があり、各種のSUVなど様々な車種のローンが金融工学者によって組み合わせられ、リスクが高いものもあるが、確実に返済されるローン債権もある。
金融工学者はそれらのリスクをごちゃ混ぜに組み合わせ、細分化する。それを繰り返すことでリスクを分散させる。そしてなんと出来上がった金融商品の格付けは“AAA”トリプルエー、最も安全だと評価を格付け会社から受けた。
さらに驚きなのが、この商品をGMACからバンクオブアメリカ、BNPパリバ、シティグループという名だたる金融機関を通じて世界の投資家に売られていった。
いわば「自動車版サブプライムローン」のはじまりであった。そして自動車版サブプライムといってウォール街も沸いた。中身が良い取引だろうと悪い取引だろうと、要はたくさん売れればOKだった。
皮肉にも「GMACはウォール街の孝行息子」となった。
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GMの凋落〜富と繁栄の象徴、GM経営破たん
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